県内でも数少ない音楽療法士がいます
いのべ在宅サービスには、県内でも数少ない音楽療法士が所属しています。音楽療法士は音楽の力を心身の健康につなげるための専門職です。
音楽療法とは?(日本音楽療法学会より)
音楽療法とは「音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の軽減回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること」と定義します。
音楽療法は音楽を用いたセラピーで、そのための技術を持った専門家が行わなければ成果を上げる事が難しいものです。単に歌を歌ったり、音楽を聴くといったこととは違い、音楽療法士が個々のニーズに合わせて音楽を提供し、成果を分析しながら行う支援の方法です。
自律神経系、免疫系、ホルモン系への音楽の影響から、確実な音楽療法の有効性についてのエビデンスが構築されつつあります。 医療領域では音楽による不安軽減や疼痛緩和効果が明らかになっています。
終末期医療では、音楽療法を受けた人と受けなかった人の比較で、受けた人の方が寿命が長かったという報告があります。認知症高齢者領域では、不安と不穏そして敵意の軽減があげられます。また音楽療法の実施後に、免疫に関わるNK細胞の活性化が認められます。障害児・者領域では、心と体の発達支援に役立つことが分かっています。