井野辺病院

看護部について

ご挨拶

井野辺病院看護部サイトをご覧いただき、ありがとうございます。
井野辺病院はリハビリテーションに特化した病院で、急性期治療を終えられた方や、在宅あるいは施設で過ごされている方でリハビリテーションが必要な患者さんが、一般病棟もしくは回復期リハビリ病棟に入院しております。
看護師は、このような患者さんが地域での生活に復帰できることを目標に、医師、セラピスト、医療ソーシャルワーカーなどと共にチーム医療の中核として重要な役割を担っております。とりわけ、看護師には、受け持ち患者さんがその人らしく暮らせることを支援し、在宅まで視野を広げた幅広のケアに取り組むことや、患者さんの自立を支援していくリハビリテーション看護のマインドを持ち続けてほしいと希望しています。

看護部の理念・基本方針

理念

  • 患者・家族に寄り添う看護を提供し、その人らしく暮らせるように支援する

基本方針

  1. リハマインドを大切にし患者さんの自立を支援します
  2. 患者・家族の意思決定を支援します
  3. チーム医療を推進するコーディネータの役割を担います
  4. イノベーションする職場風土を育成します
  5. 倫理的視点・コミュニケーション能力・豊かな人間力を兼ね備えた看護師を育成する

2022年度 看護部の目標

  • 看護の理念にそった看護の提供を行い、リハビリテーション看護の視点を持ち、その人らしさを支援する
  • 電子カルテの導入に伴い、看護記録の充実を行い、看護の質を上げる
  • 各自が経営意識をもつことで、一人ひとりの積極的な経営参画と自部署の役割アップを目指す
  • 新型コロナウイルス感染症に対して当院でできることの支援とコロナ禍での患者・職員にとって安全・安心な環境の提供
  • 多様化、複雑化する医療に対応できる人材育成
  • 多職種協働によるタスクシフトの推進
  • 生き生きと働き続けられる職場環境づくり

各部署の紹介

地域包括ケア病棟(1病棟)

当病棟は、59床、看護職35名、介護職12名の47名が配置されています。
2交代勤務で切れ目のない看護の提供を目的に固定チームナーシングを取り入れています。
20代から50代まで幅広いスタッフで協力体制ばっちりです。
私たちは、かかりつけ医としての機能を優先的に考え、「ときどき入院、ほぼ在宅」を合言葉に多種職の専門職と連携をとり、チームで患者さんとご家族を支援することを目標として日々研鑽しています。
1病棟
1病棟

回復期リハビリ病棟(2病棟)

当病棟は、60床、看護職30名、介護職13名の43名が配置されています。
2交代勤務で切れ目のない看護の提供を目的に固定チームナーシングを取り入れています。
脳血管疾患や運動機能障害の患者さんに対し、医師・セラピスト・MSWとともにチームで関わり、「そのひとらしく」生活が送られるよう援助しています。
看護師は、疾患を考慮して全身観察をおこない、二次的合併症の早期発見や予防につとめて、日常生活の援助、精神面の援助や多種職との調整を行っています。
回復期リハビリ病棟
回復期リハビリ病棟

外来

外来には、パート看護師2名を含む11名の看護師が配置されています。受診患者さんの多くは神経難病、脳血管障害など、リハビリ目的で来院される方です。このような患者さんが安定した在宅生活ができるように訪問看護やMSWと連携した支援を行いうことを目的としています。
当院の外来の診療科は、循環器・消化器・内分泌・膠原病・神経内科・呼吸器内科・整形外科・皮膚科・泌尿器科があります。また訪問診療もおこなっています。内視鏡検査や整形外科処置、訪問診療等、幅広い経験・学習の機会を得ることができます。
外来
外来

認定看護師の紹介

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 井本万美子

私が脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を目指したきっかけは『脳卒中の再発により、その人らしい生活を送ることが出来なくなった患者様を見て、再発の予防方法を知っていれば防げたかもしれない』という思いからでした。
認定看護師教育課程へ行くにあたり、他の病院の脳卒中リハビリテーション看護認定看護師のもとへ研修に行かせてもらい、教育課程入学時の入学金や授業料、在学中の給料支給など金銭的な援助をしていただきました。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳卒中患者の重篤化を予防するだけでなく脳卒中によりさまざまな障害を抱えた患者様の生活再構築のための機能回復を支援し、「その人らしい」生活を送ることができるように援助することが役割です。
その人らしい生活を取り戻せるよう他職種と協働し、サポートしています。
認定看護師

認知症看護認定看護師 峯みゆき

 私の勤務する回復期リハビリ病棟では、動作中の見守りを行うことが多く一般病棟と比べ、患者さんとゆっくりと関わることができます。日々、認知症者との関わりを持つ中、看護者が落ち着いて介入することで認知症者が安心を取り戻すこともあり、自身の関わり次第で安定した生活が送れることを感じ、認知症看護に興味を持ちました。認知症者との関わりは、看護者の倫理観や相手を思う気持ちが反映され、看護者自身の人間性が問われる分野であり、看護の基本であるとも考えるようになりました。
当院では認定看護教育課程を受講の際や認定看護師の受験前は、十分な支援を受けることができ学習に集中して望むことができました。職場復帰後は、認知症者の本人や家族からの情報収集などを丁寧に行い、認知機能の評価やBPSDの要因をアセスメントし、その人らしく暮らせるよう取り組んでいます。また、薬剤によるせん妄やBPSDの出現、認知機能への影響がないかなど主治医や神経内科の医師とも相談しながら調整しています。当病棟では、認知症者の言動に興味を持ち、対話や観察を重視することでセンサーの使用率を低下させることができましたが、廃止には至っていません。認知症者の訴えに十分対応することで抑制を廃止し、よりよい生活に向け看護していきたいと考えています。