畏敬会

お知らせ

国際学会 2016.02.29

World congress report 国際学会見聞録 第9回

6th Asia-Oceanian Conference of Physical & Rehabilitation Medicine / Philippines, February 18-22, 2016
報告者:井野辺病院長、作業療法士 加藤貴志

2016年2月18~22日の日程でフィリピンで開催された、第6回アジアオセアニア リハビリテーション医学学会(6th Asia-Oceanian Conference of Physical & Rehabilitation Medicine)へ病院長と作業療法士 加藤が参加いたしました。

フィリピンは2月でも気温30度を越えることが珍しくなく、真冬の成田から約6時間の旅程を経て、セブ マクタン空港に到着した際には半袖でも暑さを感じる程の真夏日和でした。

初日のオープニングセレモニーにてフィリピンの舞踊が披露されたのをスタート、その後各国のリハビリテーションについて多くの発表がなされていました。 当院からも院長、加藤が発表を行いました。

加藤は「Predictable accuracy of the Japanese version of the Stroke Drivers Screening Assessment」の演題名にて報告しました。 Stroke Drivers Screening Assessment(SDSA)は脳卒中患者の運転技能を予測する検査キットです。 原著のイギリス版開発以来、20年以上に渡って世界各国で用いられています。 今回の報告はSDSAの日本語版、「脳卒中ドライバーのスクリーニング評価」について報告したものです。

また病院長はデンケン社と共同開発を行った電気刺激装置DRIVEによる嚥下障害へのリハビリ手法について報告しました。 DRIVEは大分はもとより九州、中国、関西と導入施設が増えてきており、最近では関東・東北への導入もなされています。 嚥下障害への電気刺激の効果に関する研究も徐々に増えつつあります。 今後も嚥下障害への電気刺激に関する研究を重ね、治療成績の向上に努めてまいります。

国際学会では各国の特色のある発表を学べる点や、日本とは違う発想の意見をいただける事が魅力であり、大変貴重な経験を積む事ができました。 また学会で得た知見を大分の臨床に直輸入できるよう、技術の研鑽を重ねてまいりたいと思います。